ジャンル『恋愛』
アイテム『片言』

昭和58年 夏
綿流しのお祭りも終わり、本格的に暑くなってきた。
そんなある日の出来事。

「今日こそ、私のこの想いを圭ちゃんにつたえる。」

私は自分に言い聞かせるようにつぶやいた。

「だからケイちゃん、私にその勇気を頂戴……。」

そして私は人形を胸に抱いた。
あのおもちゃ屋での部活の後、圭ちゃんにもらった人形を。

「じゃ、いってくるね。」

私は人形のケイちゃんを机の上に置き、声をかけ、自分の部屋を後にした。



「遅いな、二人とも……。」

そんなことをつぶやきながらいつもの待ち合わせ場所に立っているとレナの声が聞こえてきた。

「魅ぃちゃ〜ん、おっはよ〜ぅ。」

レナと圭ちゃんが走ってくる。

「お、来た来た。おっそいよ〜二人とも。」

と言ってもおそらくいつもより五分と遅れていないだろう。
それでも、その五分がとても長いものに感じてしまう。
普段みんなと遊んでいるときは五分なんて一瞬に感じるのになあ。
少しでも長く部活メンバーと、圭ちゃんと一緒にいたいのに。

「いつもは魅音のほうが遅れてくるくせに〜。」
「最近はおじさんのほうが早いもんね〜。」
「昨日は俺達のほうが早かったぞ。」
「そんな細かいことは気にしない気にしない〜。」
「気にしないっておい。」

学校に向かいながらも3人で会話を楽しむ。
こんな些細な会話でさえ私の心は躍る。
こういうときやっぱり私は圭ちゃんのことが好きなんだなと思う。

「それにしても今日は何でまた遅れたの?」
「それがさあ、俺が少し準備にもたついてたらさ、レナのやつがうちまで来てさ。」
「圭一君のお母さんと少し話し込んじゃったの。待たせてごめんね、魅ぃちゃん。」
「いや、いうほど待ってないからいいけどね。ところでレナ、圭ちゃんのお母さんと何はなしてたの?」

私はなんとなく気になったのでそう訊いてみた。

「えっとね、この間晩御飯の煮物を作りすぎちゃって圭一君の所にお裾分けに来たんだ。それの作り方訊かれちゃって。」
「いやー、昨日の晩飯に食べたんだけどこれがまたうまくてさ。特におふくろが大絶賛でさ、今度会ったら訊こうって言ってたんだけど」
「あーそれで圭ちゃんのおばさんに捕まってたんだ。」
「そうなのー。」
「すまんなー。」

そういえば私って圭ちゃんの家にお裾分けに行ったことないな…。
圭ちゃんにお弁当をあげに行ったことはあるけど。
うちはご飯は大概お手伝いさんが作ってくれるからなぁ。

「ところでレナって圭ちゃんのとこによくお裾分け行くの?」
「んーとね、結構行くかなあ。」
「そうだなー。結構来てるよなあ。漬物やら煮物やらいつも作りすぎちゃったからとかいって。意外に俺に気があって、お裾分けを口実に会いに来てるんじゃないか?」

レナをからかうように言う圭ちゃん。

「そ、そんなことないよ。ち、違うの、…そんな気はなくて…その……。」

そんな圭ちゃんの言葉に真っ赤になり慌てふためくレナ。

「なあんだ、残念だな。」
「ざ、残念って何が残念なのかな?かな?!」

圭ちゃんのつぶやきにレナが過剰に反応する。

「ぷ、うそごめん冗談。…悪かった悪かった。」
「え?…え?……冗談ってどこからだろ!どこからだろ?!」

ひとしきり慌てふためいたレナを楽しんだ後謝る圭ちゃん。
その結果余計に混乱するレナ。
それはいつもの光景。
でも、私には少なからぬ不安がよぎっていた。
レナが圭ちゃんに気がある?
そんなはずはない。…ないはず。
よく私の圭ちゃんへの想いの相談に乗ってくれるレナ。
私の応援をしてくれるって言ってたからそれはないはず。
……。
……落ち着け私!
クールになれ園崎魅音!

「と、ところでレナって圭ちゃんのおばさんによく会うの?さっき今度会ったらって言ってたけど。」

とりあえず話を逸らす事にした。

「え?えっと、結構よく会うよー。たまに一緒に晩御飯のお買い物をしたりするから。」
「そういえばそんなことも言ってたなあ。レナにお買い得なお店とか教えてもらったりするとか。」
「へ、へーそうなんだ。」

へーそうなんだ。
圭ちゃんのおばさんとレナって結構仲がいいんだ。
へー。
うちは晩御飯の買い物とかも大概お手伝いさんがしてくれるからなぁ。
へー。
………。

「なんか元気ないな、魅音のやつ。」
「そうだね、風邪か何かかな?かな?」
「え!…あ、大丈夫ちょっと考え事してただけだから。」

……落ち着け私!
クールになれ園崎魅音!

登校中は終始そんな感じだった



それにしても、いつ圭ちゃんに告白しようか。

カラン カラン カラン

やっぱり昼休みしかないかなあ。

ガラガラ

ご飯食べ終わった後圭ちゃんをどこかに引っ張っていって。

「……委員長?」

放課後は部活の結果と罰ゲームによっては不可能だしなあ。

「委員長、号令!」

まあ罰ゲームは私が考えるんだけど。でもやっぱり昼休みしかないかあ。

「委員長!園崎さん!」
「え?」

そのときすでに先生が来ていたことに気がついた。
みんな号令はまだかと私のほうを見ていた。

「あ、はい。すみません。きりーっ、きょーつけー!れーっ!」
「「「「「おはよーごさいまーす」」」」」
「ちゃくせき!」

あわてて号令をかけた。

「魅音、なにボーっとしてんだよ?やっぱ調子悪いのか?」
「え、そんなことないよ。ちょっと考え事してただけ。」
「ほんとか?昨日は夜遅くまで夜更かししてたとかでもなくて?」
「うん、大丈夫だって圭ちゃん。心配性だなー。」
「ま、元気ならいいんだけどな」

まずいまずい、とりあえず思考を切り替えないと。
とりあえず後はご飯を食べたからだ。


カラン カラン カラン

「さあさあ、楽しいラ〜ンチタ〜イムですよ〜。」

私がそういうとみんな勉強を打ち切りガタゴトとグループに分かれて机を集めだす。
圭ちゃんとレナも私のほうに机を向け梨花ちゃんや沙都子は自分の机をよたよたと運んでくる。
人数と場所の関係で3人いて全体的には総数が少ない上級生チームの場所で食べることになるのは仕方ないのだが、毎度毎度よたよたしている二人が危なっかしくてしかたがない。
ちなみに位置関係は向かい合って私とレナ、私の隣に紗都子でその向かいが圭ちゃん、さらにその隣にみんなのほうを向くように梨花ちゃんという感じだ。

「…では、魅ぃ委員長の号令でいただきますです。」
「いただきま〜す!」
「「「「いただきま〜す!!」」」」

私の号令でいただきますをする。
実際のところ梨花ちゃんの号令があって初めて号令をするのがおかしくもあるのだが。
いただきますと同時にみんなお弁当のふたを開ける。
煮物がかぶっていた。
……。
私のお弁当箱以外のすべてに煮物が入っていて私はすっかり忘れていた今朝の出来事を思い出し、へこんだ。

「まあまあ、皆さんおそろいで煮物ですわね。」
「沙都子、お前の弁当もな。しっかし梨花ちゃんと紗都子の弁当は同じおかずだからいいとしてレナと俺もか。」
「みー、昨日の晩御飯に作った煮物を少し取っておいてお弁当に入れたのですが……。」
「私はこの間の煮物がまだまだ残ってて……。」
「そりゃあ、そうだよなー。お裾分けしてもらったうちですらまだ残ってるのにお裾分けしたレナの家に残ってるのはよく考えれば当たり前だよなあ。おふくろも気を利かしてくれりゃあよかったんだけどな。」
「まあ、今日話をしたぶんにはかなり気に入ってくれてたみたいだから仕方ないと思うよ。」
「まあそれよりもそのせいで俺は煮物研究とかいってしばらくの間煮物ばっかりになる可能性のほうが怖いな。」
「へ、へーそんなにレナの煮物おいしかったんだ。わ、私も食べてみよ〜っと。」

私はあえて正面のレナの弁当箱から出なく斜め前の圭ちゃんのお弁当箱にお箸をのばして食べる。

「あ、私もいただきますですわ。」
「……ボクも食べてみるです。」

みんなで圭ちゃんの弁当箱をあさる。
位置的に私とレナ以外は圭ちゃんの弁当箱のほうが近いのだ。

「んじゃあ、俺は魅音の卵焼きでも。」

そういって私のお弁当箱にお箸をのばしてくる圭ちゃん。
おそらく横から自分のお弁当箱をあさられているからであろうが、ちょっぴりうれしくなった。

「あら、本当においしいですわ〜」
「……ボクの煮物とくらべても段違いなのです。みー、ボクの作った煮物は誰にも食べてもらえないのです。」
「そんなことありませんことよ。梨花のは梨花のでなにか奥深くてまたおいしいですわよ。」
「どれどれ?…うんおいしいおいしい。なんていうかレナのはおいしいお店の煮物って感じで梨花ちゃんのはおふくろの味って感じだなあ。いや、レナのも十分家庭的なんだけど。」
「本当だね。何が違うんだろ?だろ?」
「……ボクは昔、お母さんに教わったとおりに作っただけなのですよ?」
「私はお料理の本に載ってたのを自分で試行錯誤してるんだけど。」
「きっとその差だろうよ。たぶんその試行錯誤を繰り返すことによっておふくろの味がでるんだろ。」
「梨花ちゃんの味の奥深さはお母さんの、もしかするとさらにはお祖母ちゃんの試行錯誤の末にできた味なんだろうね。」

そんなことをしゃべりながら楽しい時間は過ぎていく。
そう、これを食べ終わったら今日こそ圭ちゃんを引っ張っていって告白するのだ。
基本的に食後はしばらく会話をした後、各々で自由に活動する。
日直の仕事である水遣りやグラウンドに行って遊んだりそのまま会話を続けたり。
よって圭ちゃんをどこかに引っ張っていくことは可能なのである。
そして、食べ終わりいつものようにおしゃべりをしていた。

「ところで紗都子、あさっては大丈夫か?」
「あさってですか?梨花?」
「みー、大丈夫ですよ。特にやらなくてはいけないことはないですよ。」
「じゃあOKですわよ圭一さん。」

圭ちゃんと紗都子が何らかの約束をしていた。
気になったので訊いてみた。

「ん?圭ちゃん、紗都子、何か悪巧みの相談?」
「いやあ、最近さ、たまに紗都子のところに料理を習いに行ってるんだ。」
「そうなのですよ。ほら、ちょっと前に圭一さんが両親がしばらく家にいないから自炊しなければいけないって言っていたときがあったでしょう?その晩いやな予感がして圭一さんの家に行ってみたら案の定大変なことになってまして。」
「……もう少しでボーボーでウーウーでニャーニャーだったのですよ。」
「へーそれで以降そうならないように料理を習ってると。」
「んー、というよりもその後、紗都子が作ってくれた野菜炒めがおいしくてさ、しばらく両親が帰ってくるまで梨花ちゃんの家でご飯を食べてたんだけど、その後両親が帰ってきた後も紗都子が『圭一さんとご飯が食べれなくなると思うとさびしくなりますわ』とか言い出すからたまに二人から料理を習うがてら一緒にご飯を食べてるんだ。」
「そ、そんなことは言ってませんことよ。圭一さんがどうしてもまた食べたいって言うのとこのままにしておいたら独り立ちした時大変そうですから、私が面倒見てあげてるわけですことよ。」
「…紗都子はえらいのですよ。」

梨花ちゃんが紗都子の頭をなでなでとなでる。

「梨花、なでなくていいですわよ。」
「まあ確かにまた食べたいってのもあるな。うちのおふくろのメニューには何故か野菜炒めがないんだよな。」
「だから私が作り方を教えてあげてるのですわよ!」
「最近は家でもたまに俺が野菜炒めを作るのだがやっぱりまだまだ紗都子のにはかなわないんだよなあ。何故か。」
「……それは当たり前なのです。紗都子は圭一にお料理を教えることにより自分の腕も上げていますですから、そう簡単には追いつかないです。」
「まあ紗都子もがんばってるって事か。」
「……圭一に少しでもおいしい野菜炒めを作ってあげるために毎日毎日がんばってるのですよ。」
「梨花!いらないことはいわなくていいですわ!」

三人は楽しそうに会話をしている
へーそうなんだー。
圭ちゃんってよく梨花ちゃんの家にご飯食べにいってるんだー
紗都子の手料理をねー
へー。
……。
私はお弁当一回食べてもらっただけだなあ。
へー。
……。
というか紗都子の家でご飯食べるって事は一応両親の許可を取ってるって事なんだろうな。
へー。

カラン カラン カラン

え?もう昼休み終わり!?

そうこうしてるうちに昼休みが終わった。

「かわいそかわいそなのです。」
なでなで

何故か梨花ちゃんに頭をなでられた。



カラン カラン カラン
一日の授業の終了を示す鐘が鳴らされる。
もちろん、私たちにとってはここからが本番だ。

「さーて、今日は俺がぶっちぎりで勝たせてもらう!」
「あーら圭一さん、張り切りすぎて足元すくわれないように気をつけたほうがいいですわよ?」
「レナだって負けないんだよ〜。」
「……みー、少しは手加減して欲しいのです。」

みんなやる気満々だ。
しかしどうするか。
結局、圭ちゃんに告白する暇がなかった。
やはりここは罰ゲームをお持ち帰り系にして圭ちゃんをお持ち帰りにするしかないか。

「何言ってるのみんな!勝つのはこの部長園崎魅音に決まってるでしょ!」

とりあえず、部活開始だ!











結果
1位 前原圭一
2位 北条紗都子
3位 竜宮レナ
4位 古手梨花
5位 園崎魅音

あれ?あれれ?

「はーはっはっはっ、俺の一人勝ちだー!思い知ったか魅音!」
「うー、何で今日に限ってみんな私狙いなのさ〜。」
「今日の魅音さんは隙だらけでしたからねえ。いいカモでしたのよ。でも、それでも圭一さんに追いつけないなんて。」
「それに対して今日の圭一君強すぎ〜。今日のご褒美はレナが狙ってたのにぃ。」
「……きっとその後褒美のせいなのですよ。すけべーな欲望全開な圭一には誰もかなわないのです。」
「…ところで今日の罰ゲームってなんだっけ?」
「しらばっくれるなよ?魅音。今日の罰ゲームは!ビリは1位の望む格好で部屋まで荷物運びだろう。そう、部屋までな。さて、どんな格好をしてもらうかな。」
「レナはメイド服がいいと思うな〜。メイド姿の魅ぃちゃん……。はぅ〜、おもちかえりぃぃぃ!!」
「……猫耳カチューシャもあるですよ。」
「パンダ耳もございましてよ?」
「メイド服なら各種そろってますよ〜。シックな感じのものから、ゴスロリ調のものまで。メイドの事ならこのイリーにお任せを!さあ紗都子ちゃん、着替えましょうねー!」

監督が現れた。
おそらくメイド服の話が聞こえたからダッシュできたのだろう。
とりあえず監督は紗都子のトラップで撃沈した。
それにしても、まさか私が最下位になるとは……。

「さー魅音、どんな服がいいかなあ?」
「私は勝者の決めたことに従うだけだよ。」

圭ちゃんは舐めるような感じで私を見ていた。
うー、そんなにジロジロ見られると恥ずかしいよぅ。

「うーん、メイド服も捨てがたいが。よし、決めた。この前俺が魅音にさせられた屈辱の格好No.036、あの梨花ちゃん専用スク水エンジェルモートを着てもらおうか!」

あ、あれかぁ。
あれはさすがにはずかしいなぁ。
で、でも圭ちゃんが言うんだから我慢しないと…。
あ、ち、違うよ?一位の圭ちゃんが言うんだからって意味だよ?

「う、うん。会則でも罰ゲームは絶対と定めてるからね。負けたのが悪いんだから。じゃあ着替えてくるよ。」

そして私は着替えるために少し離れた更衣室に向かった。

「なんか、えらくあっさりと受け入れたな。」
「自分で決めた会則ですから、もともと覚悟もおありなのでしょう?」
「魅ぃちゃん健気だねぇ。」
「……圭一の望むがままなのですよ。」
「圭一さんが勝者ですからねえ。」
「そのうち紗都子ちゃんも分かるようになるよ。」
「……ボクとしては今のままのほうがいいかもなのです。」
「?何の話ですの?」
「なーんでもないよー。」
「……そう、なんでもないのですよ?」
「?変な梨花とレナさん。」



私は着替えを済ませて教室に戻った。

「おー、その格好、ぺたんこな梨花ちゃんにも似合うけど巨乳な魅音にも似合うなあ。」
「……ぺたんこで悪かったなこのヤローです。」
「魅ぃちゃんおも、おも、おもちかえりぃぃぃ!」
「ダメですわよ、レナさん。今日お持ち帰りするのは圭一さんでしてよ。」
「あ、あんまり見ないでよ〜。恥ずかしいんだから。」
「いやーこう見ると魅音も立派な女の子だなあ。」
「……圭一がオヤジなのです。」
「さて、んじゃあ魅音に荷物を持ってもらって帰るとするか。」

圭ちゃんがごまかすようにいきなり話題を変えた。

「あ、レナはちょっと宝探しに行きたいから先帰るね?ごめんね〜」
「……紗都子、ボク達もさっさと帰って晩御飯の支度をするですよ?」
「え?ええ、梨花がそういうのならそうしましょう。」

そうすると急にみんなが急いで帰ろうとし始めた。

「え?ちょっと、ちょっと。今日はまた急にみんなどうしたの?」
「魅ぃちゃん、今日の帰りにするんでしょ?がんばってね?しくじったらレナがもらっちゃうよ〜。」
「ファイト、オーなのですよ☆」
「魅音さん、なんだかよく分かりませんが、がんばってくださいまし。」

みんなはすれ違いざまに私にそう声をかけると帰っていった。
え?なに?

「みんな帰っちゃったな。ほら、魅音もぼさっとしてないで。自分のかばんと俺のかばん持って、行くぞ。」
「あ、うん。わかった。」

私は帰り支度をし自分のかばんを持ってさらに圭ちゃんのかばんも持って教室を出る。
そして外で待っていた圭ちゃんの横に並び一緒に帰り始める。
……。
え?
もしかして、今日朝から待ち望んでいた二人っきにな状況?
そこでやっとさっきの言葉の意味が分かる。
もしかして部活でいつもの圭ちゃん狙いでなくって私を狙ってきたのもこの状況をつくるため?
く、レナと梨花ちゃんめ。

「ん?魅音どうした、黙りこくって?どうだその格好は?恥ずかしいだろう。この前の俺の恥ずかしさを少しでも味わえってんだ。」

私が考え事をして黙っているのを恥ずかしいからと圭ちゃんは勘違いしたようだ。
それにしてもどうしよう。
二人っきりになれたのはいいけどあまりにも唐突で心の準備が……。
いや、ここで逃すといつチャンスが来るか分からない。
いくぞ!!

「あの……。圭ちゃん……。」
「ん?なんだ魅音?上に何か羽織りたいってのは却下だぜ。」

ええい静まれ心臓、おちつけ魅音!
いまだ魅音。ここでいわずにいつ言うんだ!!
「その、えっと……。」
「魅音らしくないな、何かいいたいことがあるならずばっと男らしく言えよ。」

私らしくない、男らしく、か…。

「圭ちゃんってどんな子がタイプなの?やっぱりレナみたいな女の子っぽいこのほうが好き?」

私は何を訊いているんだ。
これで、『そうだ』とか言われたらもう……。

「ん〜?俺のタイプか。そうだなあ、レナみたいなっていえばそうだけど、女の子っぽいところというか、それよりも一緒にいて楽しくて一緒にはしゃいで暴れて。そんな関係を持てる女の子がいいな。そういう意味じゃレナだけじゃなく、紗都子や梨花ちゃん、あと魅音、お前もタイプってことになるぞ。」

その言葉を聞いて私は少しほっとしてうれいしくなる。
でも、もしかするとこれはいつもはレナがからかわれている代わりに私がからかわれてるだけなのかもしれない。
今日はレナがいないからレナの代わりとして。
いやいや、それでも私のこともタイプだといってくれたのだ。
この流れで告白するのが上策だ。
でも…。
もし、圭ちゃんがからかっていただけで、それでこの場を盛り上げようとしただけで、それを真に受けて私が告白して、引かれて気まずくなったらどうしよう。
そうでなくても断られて気まずくなる可能性もあるだろう。
まだこれから卒業するまで夏休みのあるし、2学期も冬休みも3学期もあるのだ。
下手するとその間ずっと圭ちゃんと気まずい関係で過ごさなくてはなくなるかもしれない。
それだけは耐えられない。
……。

「……訊きたかったことはそれか?」

長い間黙っていた私に圭ちゃんが訊いてくる。

「いや、そうじゃないんだけど……。」
「そうか…。」
「圭ちゃん、あの……。」
「ん?」


そして私は……。
















「……これから先、私が学校を卒業しても、そして大人になってもずーっと一緒にいようね。」
















そう言った。
それを聞いた圭ちゃんは笑顔だった。
ただ、私の気のせいか少しさびしそうな笑顔だったが。

「ああ、もちろん!魅音が学校を卒業しようが大人になろうが、俺達はずっと一緒だ!」
「うん!」

これが今の私にできる精一杯の片言な告白。

圭ちゃんの言った俺達が私達二人のことなのか、それとも部活メンバーのことなのか。

それは私には分からないし、おそらく鈍感な圭ちゃんのことだから後者だと思う。
もしくは、友達としてという意味ととったのかもしれない。
だけど、これから私が学校を卒業しても一緒にいてくれると約束してくれた。
それなら、私はもう少し恋の勉強をして自信がついたとき、今度はちゃんとした、鈍感な圭ちゃんでも理解できる流暢な告白をしようと思う。
そのときを待ってろよ!前原圭一!
























「…<…魅ぃがんばりましたですね。」

いきなり頭をなでられた。

「うお、梨花ちゃん、いつからそこに?」
「……みー。ずっと影から見てたですよ。」

ということは今のやり取りを全部見られていたのか。
そして、状況を理解して慰めるためにわざわざでてきたというのか。

「っていうか、ご飯の用意をするために先に帰ったんじゃ?」
「みー。忘れ物に気がついて取りに戻ったら魅ぃと圭一が並んで歩いていて、面白そうだから影から見ていたのですよ?にぱー☆」

疑問に思った圭ちゃんにさらっと嘘をつく梨花ちゃん。
く、この狸め。
そもそも告白させるために仕込んだのだろうから、最初っから覗く気だったな。
いや、ある意味正しいのか。
面白そうだからついてきたというのは。
と思うと急に梨花ちゃんがこっちを向いた。

「そんなことはどうでもいいのよ、魅音?それよりも、さっきのは問題の先送りともいうやつじゃないの?」

小声で私に言う梨花ちゃん。
その台詞はいつものふざけた感じの梨花ちゃんの台詞ではなかった。

「ん?梨花ちゃん何か言ったか?」

圭ちゃんは聞き逃したみたいだった。
私にはよく聞こえていたが。
まあ、おそらく梨花ちゃんが私にだけ聞こえるように言ったのだろうが。

「みー、なんでもないのですよ。にぱー☆」
「そうか?」
「そうなのですよ。」
「そうか。」

梨花ちゃんがいつも通りの感じで返事をする。
とりあえず納得する圭ちゃん。

「で、魅音。さっき言ったことは分かる?」

そして急にまた別人のようなしゃべり方でまた私に話しかけてきた。
圭ちゃんはなんでもないといわれたのでとりあえずほっておくつもりのようだ。

「り、梨花ちゃんが何をいっているのかおじさんには分からないなあ〜?」
「ふ、つまり魅音は臆病者だといっているの。」
「く、梨花ちゃん、おじさんに喧嘩売ってるのかなー?」
「私は事実を述べているだけ。知ってる?チャンスの女神は前髪しかたらさないのよ?魅音、今できることを先送りするときっと後悔することになるわよ?」
「お、おじさんが何を後悔することになるって言うのかなー?んー?おじさんは後悔するようなことはしてないよー?」
「何言ってるの。してないから後悔するんじゃない。」
「しないもん。私が後悔するようなことはないもん。」
「じゃあ、何が起こっても後悔しない?」

梨花ちゃんの言うことは分かる。
あんなあやふやな告白じゃ告白として成り立っていないことも。
でも、圭ちゃんはずっと一緒だって言ってくれた。
この先チャンスはいくらでもあるんだ。
何も後悔することはないはず。

「もちろん。これが最善と私は思ってるからね。」
「そう。なら今後起こることもあなたの選択の結果なのだから目をそらさずちゃんと受け入れなさいよ。」

そういうと梨花ちゃんは私の元から離れていった。

「ちょ、梨花ちゃん。さっきのはどういう……。」
「みぃ?何のことですか?」

すでに普段の梨花ちゃんに戻っていた。

「それよりも圭一。」

梨花ちゃんは何事もなかったかのように圭ちゃんに話しかける。

「んー?なんだ、梨花ちゃん。」
「圭一、今付き合っている人とかいるのですか?」
「なんだなんだ、梨花ちゃんもそういう系の質問か。魅音といい、そういう話がはやるきっかけでもあったのか?紗都子が誰かと付き合い始めたとか。」
「きっかけなんてどうでもいいのですよ。いるのですか?いないのですか?」

いるわけがない。もしいたとすればここ雛見沢ではすぐに噂となって広まるだろう。
それなのに梨花ちゃんはしつこく圭ちゃんにその質問をした。

「いや、一応いないかな?ところでなんでそんなことを訊くんだ?俺が誰かと付き合ってるって言う噂でも聞いたのか?」
「そうではないのです。それより圭一は今、誰とも付き合ってないのですね?」
「ああそうだよ。」

そこで梨花ちゃんはふと私のほうへ向いた。
私を嘲笑うかの様な笑みを浮かべながら。
その笑みに私は寒気と戦慄を覚える。
いやな予感がする。
そして梨花ちゃんは圭ちゃんのほうに向き直った。


















「じゃあ圭一、ボクと付き合ってくれませんか?」
















がらがらと足元が音をたて崩れた気がした。
あまりに予想外な出来事。
こんなことはありえるはずはなかった。
そのとき、梨花ちゃんのさっきの台詞の意味がようやく理解できた。
後悔しないのか?
今後起こることもあなたの選択の結果なのだから目をそらさずちゃんと受け入れなさい、という。
唖然とする私。
だが圭ちゃんも相当面食らったようで呆然としていた。

「だめなのですか?」

その様子に梨花ちゃんが圭ちゃんに声をかける。
その問いかけに圭ちゃんは気を取り直した。

「あ、えっと…。なんというか、ほら、梨花ちゃんもまだ小さいんだからさ、そういうことはもう少し大人になってからでも……。」
「ボクはもう大人なのですよ?自分で身の回りのことはすべてできますし、ご近所づきあいも問題ないし。もう少ししたらボクも身長が伸びて胸もボインボインになるし、今がお買い得なのですよ?」
「あ、いや、でも……。ほら、年だって開いてるしさ。」
「それこそ、大きくなったら問題ないですよ。圭一が18になったらボクは16。ちょうど結婚できるのですよ?20になったら18。2歳の年の差のカップルなんてどこにでもいるのですよ?」
「う…。で、でも」
「他に何か問題でもあるのですか?」
「えっと、その……。」
「それとも……、ボクのことが嫌いなのですか?」

梨花ちゃんはそういって上目遣いでかつ瞳をうるうるさせ圭ちゃんの顔を覗き込んでいた。
圭ちゃんを萌え落とさせる気だ!
一方圭ちゃんのほうはかなりうろたえていた。
言い訳はすべて言い負かされ、梨花ちゃんの言い分に心を動かしかけている!

「……ぃゃ」
「え?」
「いや!圭ちゃんが梨花ちゃんと付き合うなんていや!圭ちゃんは私と付き合うの!」
「お、おい魅音。」
「梨花ちゃんなんかより私のほうがずっとずっと、圭ちゃんのこと大好きなんだから!」
「魅ぃ、さっき言ったでしょ?受け入れなさいって。」
「いや!絶対にいや!少なくとも私がちゃんと圭ちゃんに告白するまで誰も圭ちゃんと付き合っちゃダメなんだから。」
「魅音……。」
「うっ……ひっく。」

我侭だというのは分かってる。
それでも、圭ちゃんだけは諦めたくはなかった。

「梨花ちゃん。」
「みぃ?」
「俺は梨花ちゃんのことが好きか嫌いかと訊かれたら好きに分類するだろう。」
「……。」
「……ひっく。」
「だが、俺にはもっと好きな人がいるんだ。悪いな。」
「みぃ…。」

圭ちゃんはぽんっと梨花ちゃんの頭に手を置くとそのままわしゃわしゃとと頭をなでた。
圭ちゃんが梨花ちゃんより好きな人って誰なんだろう?
やっぱりレナなのだろうか。

「みー、それは誰なのですか?ボクの告白を断るための嘘だったら怒りますですよ?」

梨花ちゃんも気になったようだ。
その問いに圭ちゃんはとても愛しい人のことを話すように答えた。

「それはな、とっても元気で、男らしくて、かっこよくて、頼りになって、仲間想いで、それでいて意外に打たれ弱くて、我侭で、繊細な、とっても可愛い女の子だよ。」

圭ちゃんは私と梨花ちゃんを交互に見ながらそう言った。

「……やはりそうなのですか。それではしかたがないのですよ。」

梨花ちゃんが身を引いたから、梨花ちゃんには誰か分かったようだ。
私にはまったく誰のことか分からなかった。
とっても男らしくて、とっても可愛い女の子?
そんな子いたっけ?

「……どうやら魅ぃは誰か理解できてないみたいですよ?」
「はあ、まったく。しかたがないなあ。」
「じゃあ、ボクは去りますのでがんばるのですよ、圭一。」
「ああ、わかった。梨花ちゃんこと今度は覗くんじゃないぞ。」
「みぃー、にぱー☆」

そういうと梨花ちゃんは走り去って行った。

「ほら、魅音。そんなところ座ってないで。立った立った。」

圭ちゃんが私の手をとり私を立ち上がらせる。
そして私の顔に手をやりやさしく涙を拭いてくれた。

「圭ちゃん、結局圭ちゃんの好きなひとって誰なの?…ぐす」
「本当に鈍いな、お前は。」

そういいながら圭ちゃんは私の瞳を覗き込んでいた。
私も流されるままただ漠然と圭ちゃんの瞳を見ていた。
と、急に圭ちゃんが笑みを浮かべ少し顔の角度を変えた。
同時に唇に何かが触れる感触。
そしてすぐにそれはなくなり、圭ちゃんの顔が少し離れる。
離れた圭ちゃんの顔はとても愛おしい者を見ている感じだった。
そして圭ちゃんは言った。













「魅音、俺もお前のことが好きだよ。」














すぐには、意味が理解できなかった。
そんな私を優しく見守るような圭ちゃん。
徐々に圭ちゃんの言葉が身体に染み込んでいく。
そして、私はやっと言葉の意味を理解し、さっきの唇に何かが触れた感触はキスされたんだということに気がついた。

「な、なにいってるの、圭ちゃん。おじさんみたいな男勝りな人間、圭ちゃんが好きになるわけないじゃん。」
「だから言ってるだろ。その男勝りなところや頼りになるところがいいって。」
「わ、私、全然可愛くないよ?」
「そんなことないさ。見た目も可愛いし、たまに見せる女の子っぽいところも可愛いし。」
「そ、それにしたって相手が好きかどうかも聞かずにキスするのはおじさんはどうかと思うよ?ファーストキスだったのに。」
「俺もファーストキスだったからお相子さ。それに俺"も"って言っただろ?相手が好きかどうかってさっき思いっきりお前が言ってたじゃないか。」

そういわれて私はさっきの出来事を思い出す。
確かに梨花ちゃんの告白に動揺して言ってしまった気がする。

「まあ、そういう自爆するとことかも魅音の可愛さの一つだな。」
「なんかいやだな、そんな可愛さ。」
「それともさっきのは嘘か?」
「え、う、ううん、本当の気持ちだよ。」
「じゃあさ、改めて言ってくれないか?暴走気味でじゃなくてさ。本心から。」
「あ、う、うん。えっと…。私は、圭ちゃんの大好きだよ…。」
「俺も魅音のこと大好きだよ。」

そしてお互いが見詰め合う。
どちらからともなく顔を近づけ眼を瞑り、抱き合ってキスをした。
お互いがお互いを求めるように。
そしてそれが終わると、また見つめあい、微笑みあった。

「ほんとに、ほんとに夢じゃないんだよね?」
「ああ。」
「気がついたら布団の中で圭ちゃんにもらった人形を抱いて寝てたってことはないんだよね?」
「ああ。」
「ほんっとうに、ほんと?」
「ああ、間違いなく夢じゃないさ。」
「圭ちゃん…。もう離さないよ?今、冗談でしたっていっても絶対に離さないよ?」
「俺だって離すもんか。」
「どこにも行かないでね?これからはずっと一緒だよ?」
「だからさっき言っただろ?魅音が学校を卒業しようが大人になろうが、俺達はずっと一緒だって。」
「圭ちゃん、さっきの告白気がついてたの?」
「ああ。もっとストレートな告白を期待してたけどな。」
「じゃあ、さっきの告白成り立ってたんじゃない。梨花ちゃんに付き合ってる人がいるって言えばよかったのに。それなら私もあんなに取り乱さなかったのにぃ。」
「成り立ってないだろうが。お前のほうが返事だと理解してないんだから。その証拠にあの時付き合ってる人がいるって言っても自分だとは思わなかったろ?」
「……うん。」
「それにしても、おそらくこれは梨花ちゃんにお礼を言わないとな。」
「なんで?」
「あの梨花ちゃんの告白があったからこそちゃんと俺の気持ちが魅音に伝わったんだからな。」
「それもそうか。もしかして梨花ちゃん、こうなることを予想して告白したのかなあ?」
「どうだろうな。そうなら気楽でいいんだけど。」
「梨花ちゃん狸だからきっとうそうだよ。」
「ひどいいいようだな。」
「私をいじめた仕返しはたっぷりとしないとね。」
「お礼するんじゃないのかよ。」

そうして私達は声を出して笑いあった。
それが落ち着くと私達は荷物を持って腕を組み、圭ちゃんの家へと向かうのであった。





「…こちら梨花、作戦は成功。直ちに通行人の封鎖を解くように。」
『レナ、了解』
『紗都子、了解』
「それにしても二人とも気がつかなかったですね、自分ら以外の通行人が通らない不自然を。」
「それだけ、ラブラブで周りに目がいってないって事よ。」
「ところで梨花、よかったんですか?」
「何が?」
「圭一を魅音に譲っても。」
「…もともと圭一と付き合う気はないわよ。」
「お気に入りじゃなかったんですか?」
「圭一と魅音が付き合ったほうが楽しそうだからね。」
「もし圭一がOKしたらそのまま付き合う気だったくせに。」
「そんなわけないじゃない。あまり私をからかうとお仕置きするわよ。」
「そうですか。まあ梨花には赤坂がいますからね。」
「な、赤坂とはそういうんじゃないって言ってるでしょ!」
「でも赤坂には奥さんがいますですよ?」
「だから違うって言ってるでしょ!」
「圭一のときとは違って必死に否定されても説得力ないですよ?」
「……。あんた、分かってるんでしょうね?」
「……あぅ。」
「もう決めた。今日の晩御飯は超激辛キムチチャーハンよ。」
「あぅあぅあぅあぅ…。梨花、それだけは…。」
「調子に降りすぎたことを後悔するといいわ。」
「あぅあぅあぅあぅあぅ!!」
「うるさい!」
「うー、うー。」



そして圭ちゃんの家に行くと案の定圭ちゃんのご両親がいて、せっかくだから私達が付き合うことになったことを明らかにした。
おばさんは『まあまあ、こんな可愛い子を。圭一もやるわねえ。』と、おじさんはそれよりも私の服装を見て『その格好のままで私の絵のモデルになってくれないか?』と言ってきた。
ちなみにおじさんは圭ちゃんに迎撃されて沈黙した。


翌日、学校に行くと紗都子のトラップにかかった。
教室に入った瞬間、クラッカーが鳴り、上から紙ふぶきが舞い落ちてきた。
上を見てみると『祝 前原圭一・園崎魅音』と書いてある紙がぶら下がったくすだまがあった。
圭ちゃんは『やっぱりあの後梨花ちゃん、こっそり覗いていたな…。』とつぶやいて、梨花ちゃんは『みー、にぱー☆』とごまかしていた。
それ以外はいつも通りの一日だった。
梨花ちゃんも圭ちゃんにふられたことを気にしていないようだ。
やはり演技だったのだろうか。
真相は闇の中である。



もうすぐ夏休み。
今年の夏は楽しくなりそうだ!!


〈とりあえず終わり〉




あとがき
どうも、いぬにんです。
な、何とか書き終わった。
ということで、うちはよくネットがつながらなくなるので修正とかありそうだけどとりあえず投稿。そのせいで二重投稿とかになってしまっていたらすいません。
とりあえず、本編の補足を。
まず、ケイちゃん。
これは分かると思いますがおもちゃ屋で部活のとき圭一からもらった人形の名前です。
あと、弁当をあげに行ったって言うところはカレー大会の後の話ですがはもちろんちゃんと魅音としていってます。
あとみんなの年齢。
みんなの年齢に関しての資料が手に入らなかったので各編から独自に推理しています。
この作品中では梨花ちゃんは小6で圭一は中2となっています。
それくらいかな?
それにしても紗都子と梨花ちゃんのしゃべり方が難しい。
できるだけ似せようとがんばったのだけど違和感あるなあ。
登校と昼休みの話、抜いたほうがよかったかな?
詩音出すのも忘れてたし。
しかも初めてのひぐらしSSといっても読み返してみるとかなりぐだぐだだし。
まあ、皆殺しの羽入的スタンスで結果を見守っています。
感想とかもらえるとうれしいな。



リーグ戦が終わって

こんにち魅ぃ、いぬにんです。
こんな素人のSSを読んで頂きありがとうございます。
この文章はひぐらしのなく頃にの原作者である竜騎士07様のサイト07th Storming Partyの【魅ぃ掲示板】で行われた【第四回口先の魔術王決定戦】に投稿したSSです。
大会時、このSSを読んで頂いた方、さらに感想まで書いて頂いた方、その上投票までして頂いた方、本当にありがとうございました。
また、大会立案運営をしていただいた方、私と競っていただいた方、お疲れ様でした。そしてありがとうございました。
また機会があればよろしくお願いします。
では、ばい魅ぃ〜☆です。
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